ウェブデザイン技能検定とは
「ウェブデザイン技能検定」は、WEBサイト制作に必要な知識や技能、実務能力を問う試験です。 1級-3級まで、それぞれ異なる出題範囲と難易度が設定されています。
3級の難易度
ウェブデザイン技能検定3級の合格率は、公式HPによると60-70%です。
年度や開催回によって変動があるため、確実に60%が受かるということではありませんが、合格率は高いと言えますね。
ちなみに2級では30-40%、1級では10-20%の合格率とのことです。
勉強方法
ここからは、私が実際にウェブデザイン技能検定3級を受験し合格した際の勉強方法についてご紹介します。
試験を受ける際の参考にしていただけると幸いです。
勉強にかかった時間
私が試験に向けて行った勉強は以下の通りです。
1.参考書を読み、要点をノートにまとめる
2.要点を見返し、苦手な箇所を暗記する
3.実技試験に向けて過去問を解く
“1”については、試験1ヶ月前ごろから開始し、一日30分-1時間程度で2週間ほどかかりました。
“2”については、試験前日の夜に2時間ほど行いました。
“3”については、こちらも試験前日に3時間ほどガッツリ取り組みました。(詰め込みですね💦)
以上をもとにトータルの勉強時間を計算してみると、
1.参考書を読み、要点をノートにまとめる
平日30分*10日間
休日1時間*4日間
とすると540分=9時間
2.要点を見返し、苦手な箇所を暗記する
2時間
3.実技試験に向けて過去問を解く
3時間
1、2、3を合計すると14時間ですね。
国家資格の勉強にしてはかなり少ない勉強時間で合格することができました!
ただ、私は試験を受けた時点でWEBデザイナーとして2年間ほど活動していたため、未経験で受験される方に比べるとその分勉強時間が少なく済んだというところもあるかと思います。
とは言っても3級で出題される範囲は少なめで、問題もそこまで難しくないため、未経験の方でも30-40時間あれば合格圏には入るのではないかと思います。
参考書はいる?
続いて試験対策に使用する参考書についてです。
公式HPでは、試験対策として無料の練習問題・過去問題の配布と参考書籍の紹介が行われています。
現役WEBデザイナーの方やWEBデザインの基礎知識がすでにある方は、一度練習問題や過去問題を解いてみて、結果によって参考書の購入を決めても良いかと思います。
公式HPで紹介されている書籍には、大きく分けて「ガイドブック」と「対策問題集」の2種類があります。
過去問については過去3回分が公式HPで公開されていることを考えると、「ガイドブック」を優先して購入すべきですね。
ちなみに公式で紹介されているガイドブックは「株式会社ウイネット」から出版されているもののみとなりますので、ほとんどの方がこちらを購入されるのではないかと思います。
株式会社ウイネット出版のガイドブックは税込1,320円、対策問題集は税込1,980円で、両方購入すると3,300円となります。
【株式会社ウイネット – ウェブデザイン技能検定 3級ガイドブック】
https://www.wenet.co.jp/webapp/products/detail.php?product_id=2307
私は念の為「ガイドブック」と「対策問題集」の両方を購入しましたが、「対策問題集は正直無くても良かったかなと思いました。
この辺はご自身のレベル感に合わせてご検討いただくのが良いと思います。
また、試験まで十分な期間がある場合は、「ガイドブック」を先に購入して、無料公開の過去問を解いても不安が残る場合のみ「対策問題集」を追加で購入するのも良いかもしれませんね。
学科の対策方法
ここからは試験の対策方法を私なりに解説していきたいと思います。
まず学科試験は、正直公式ガイドブックの内容さえ頭に入っていれば大丈夫です。
試験の内容は、ファイル形式・マークアップ・WEB制作に関わる法律・ハードウェアなど様々な範囲から出題されますが、どれも基礎的な知識となりますのでそこまで難易度は高くないはずです。
「まずはガイドブックを一通り読んでみて、理解の浅かった項目のみノートに書き出す」といった対策方法で十分かと思います。
実技の対策方法
実技試験に関して、
未経験の方やPC操作に慣れていない方は「何度も過去問題を繰り返し解く」「progateなどのプログラミング学習サイトでHTML/CSSの問題を解いておく」などの対策が必要かと思います。
一方、すでにWEBデザイン経験のある方に関しては、3級の内容でつまづくことは殆どないかと思いますので、過去問をいくつか解いて傾向を押さえておけば良いかと思います。
また、試験は会場に用意されたPCで行われます。
このPCはOSがWindows、テキストエディタがサクラエディタ・TeraPad・Sublime Textの3種類となります。
普段MacOSや上記以外のエディタを使用している方は、当日思わぬところでつまづく可能性もありますので、あらかじめ基本的な使い方を頭に入れておきましょう。
まとめ
ということで、ウェブデザイン技能検定3級試験についてご紹介しました。
合格率が高く、試験対策もしやすい検定となるため、これからWEBデザイナーを目指す人にも、すでにWEBデザイン経験のある方にもおすすめできる検定となっています。
合格後は「3級ウェブデザイン技能士」を名乗ることもできますので、ぜひ受験してみてください。